【Jリーグ】全国のサッカースタジアムを調べる 秋田編

サッカー

秋田県に存在するJリーグチーム

この記事の最後に追記があります。
新スタジアム関連の情報については、追記も合わせてお読みください。

ブラウブリッツ秋田

ブラウブリッツ秋田
秋田からJリーグへ、ブラウブリッツ秋田。

長きにわたるJ3生活を経て、2021年シーズンからJ2参戦。2023年シーズン、24年シーズンもJ2で戦うことが決まっている。

本稿ではブラウブリッツ秋田にフォーカスを合わせる。

北海道・東北のスタジアム

スタジアム

八橋運動公園陸上競技場
(ソユーススタジアム)

ソユースタジアム(ソユスタ)

こちらのスタジアムもピッチ外周に陸上競技向け設備が敷設されている。

画像:ソユスタの様子

屋根はメインスタンドの一部を覆うのみ。代わりに他の競技場同様、全席に椅子は配置されている。

従来はお隣りに存在するあきぎんスタジアムがメインスタジアムであったが、ライセンスの都合でソユーススタジアムへメインスタジアムを移転させた。

スタジアム概要

八橋陸上競技場の写真

  • 開場:1941年(1995年改修,以降設備面の改修は複数回行われている)
  • 収容人数:20,125人
  • 最寄り駅:秋田駅 徒歩約40分

ライセンス問題

スタジアム全体を語る前にライセンスについても語る必要があるスタジアム。
もうご存じの方も多いと思うが、各カテゴリ(J1,J2,J3)に参加するためにはライセンスを取得する必要があり、ライセンス交付基準にメインスタジアムの照明や屋根座席他、様々な基準をクリアする必要がある。

従来はソユーススタジアムのすぐとなりにあるあきぎんスタジアムを利用していたのだが、当該スタジアムのままではJ2ライセンスすら降りないため、メインをソユーススタジアムへ変更。

過去にスタジアム設備要件の都合でJ2昇格が出来る順位であるにもかかわわらず昇格できなかったのだが、J2ライセンスが交付されてから再びJ3で1位となり、堂々のJ2昇格を果たした。

しかしソユーススタジアムについても衛生施設及び屋根の基準を満たしていないということで、制裁対象となっている。
だが現在は新スタジアム建設を前提とすることで、J1ライセンスが交付されている
※新スタジアムについては後述。

アクセス

画像:最寄り駅からソユーススタジアムへのアクセス

悪いことは言わん。徒歩はやめとけ

最寄りである秋田駅からは徒歩で片道40分程度。ちょっと頑張ればという距離ではないので、バスを使うのが無難。

ソユースタジアム | ブラウブリッツ秋田
所在地 〒010-0974 秋田市八橋運動公園1番10号 (tel:018-823-1472) アクセス 車でお越しのお客様 会場周辺では車両通行止めを実施します。お車でご来場の方はご注意をお願いします。 仙台方面から 秋田中央IC(秋田自

秋田駅西口からバスが出ており、八橋球場前で下車(15分)+徒歩5分。様々な系統のバスが出ているため、3分~10分間隔でバスに乗れるとのこと。

料金は2022年12月現在、片道210円
※秋田駅西口↔八橋球場前の片道。

往復420円で足に負担かけずに済むのであればここはバスを使っておきたいところ。
秋田空港からはリムジンバスで県庁市役所にて下車(50分)+徒歩10分。運賃は2022年12月現在で950円。詳しくは先程貼ったリンクを参考に。

遠いピッチは慣れっこ

画像:ソユスタを客席から見た画像

陸上競技場を兼任しているため、毎度のごとく観客席とピッチは遠い

J3やJ2クラブと戦っているともはや慣れっこかもしれないが、やはりこの距離だと今のプレーが誰だったのかも確認しづらい。画像を見て気づいたけどメインスタンドは結構上の方まで座席があるのね。
傾斜もそこそこありそうなので、メイン側で俯瞰して観戦するなら割とアリかもしれない。

正義のハイビジョン液晶導入済み。

画像:ソユーススタジアムのハイビジョン液晶
こちらのサイト様から画像を引用 https://sakatori.com/20210501akita-stadium/

2019年に照明装置を新設すると同時に、電光掲示板も大幅改修。大型液晶となり、表現の幅が非常に大きくなった。チームもスタジアムも、名実ともにJ2へ定着してきた感じがある。

雨具はもちろん必須

屋根がクッソちっさい範囲しか覆っていないので、雨天時はどこであろうと雨具必須。
冬場の試合だと雨ではなくの方が懸念されるので、季節によっては雨具だけではなく相当厚着する必要がある。

新スタジアム計画

画像:秋田の新スタジアム計画画像

秋田に新スタできるかもしれん。

現状のJ1ライセンスも、既存スタジアムの改修というよりは新スタジアム開設を前提として交付されているような状況。

画像:秋田の新スタジアム計画画像(室内)
画像:秋田の新スタジアム計画(上から見た図)

あくまでも策定段階ではあるが、新スタジアムは屋根開閉型

コンサートなどにも利用可能な多機能型施設として活用する前提で進んでいる。記事を読んでいる限り、収容人数は1万人で5,000席の増設も可能な構造と書いてある。J1ライセンス基準の一つに、座席数が15,000席以上というものがある。恐らくこの基準をクリアするために増設可能な構造としているのだろう。
(ということは豊田スタジアムみたいに一部座席が可動式になるのかな?)

開幕節頃はまだ雪が降ってて、J2やJ3では雪が舞い積もるスタジアムで試合をしている光景は何度か目の当たりにしたことがあるが、屋根があれば試合前に雪かきする必要もなくなる。

唯一の懸念点は”屋根を可動式にさせること“。
実は豊田スタジアムも屋根は可動式”だった“。しかしスタジアム規模も世界クラスのため、屋根を一度開閉させるだけで100万円、修繕に16億円といった目ん玉飛び出るほどの出費となっていた。これを受けて豊田スタジアムは屋根を固定化させることが決まった。

秋田の新スタジアムも屋根が可動式とのことだが、唯一の懸念点はそこである。豊田スタジアムの二の舞いにならないためにも、屋根の開閉にコストがかからない形で進んでくれることを望むばかりである。

総括

J1は新スタとともに

既存のソユーススタジアムはよくある陸上競技兼球技場としか評せないが、新スタジアムはコンパクトながらも臨場感あふれるスタジアムになりそう。

新スタ予定の画像を見ている限り、ピッチと観客席との距離もかなり近い。恐らくこの近さは同じく東北の仙台のユアテックスタジアムをも凌駕する。お隣山形も新スタ検討中であるがゆえに、球技専用スタジアムの少ない東北に新たな歴史を作れるかもしれない。
(新スタ作ったらチームが低迷するというジンクスはナイショ)

追記

新スタジアムの着工 9年後の可能性|日テレNEWS NNN
秋田市は外旭川地区にある卸売市場の敷地内で建設を想定している新たなスタジアムの着工時期が9年後の2032年になる可能性があると明らかにしました。当初計画していた建設候補地を変更したためと説明していて、着工開始を早められるかどうか検討を始めています。

秋田市は外旭川地区にある卸売市場の敷地内で建設を想定している新たなスタジアムの着工時期が9年後の2032年になる可能性があると明らかにしました。当初計画していた建設候補地を変更したためと説明していて、着工開始を早められるかどうか検討を始めています。

秋田市は13日、新スタジアムの建設計画を含む外旭川地区のまちづくり事業の新たな具体案を市議会に示し意見を募りました。新スタジアムの建設候補地は卸売市場の建て替えに伴う余剰地に変わりましたが、市はこれにより着工開始時期も当初の計画から遅れる可能性があるとの認識を示しました。

秋田市は市場の再整備が終わり余剰地が活用できるのは9年後の2032年11月以降になると説明し、再整備の完了時期については「前倒しできても数か月程度」との見通しを示しています。

秋田市は現時点でさらに建設候補地を変える考えはないと説明していて、市場の再整備の目途が立たなければスタジアムの建設時期も見通せない状況です。

ABS 新スタジアムの着工 9年後の可能性

ちょっとやばい。

前述したと思うが、秋田へJ1ライセンスが交付されていたのは、「近い将来新スタジアムを作るから」である。記事通りであれば、着工が9年後。つまり竣工は更に数年後というわけだ。

24年シーズン自体はJ2でも戦えるが、25年以降のシーズンについては不明瞭。そもそもが条件付きライセンスであったため、リーグの裁量によってライセンスが取り消される可能性自体も否定できなくなってきた。

Jリーグ側が「9年+n年で新スタが完成する」と解釈するか、「少なくとも9年以上経たないと新スタは完成しない」と捉えるかで、ライセンス交付の可否が分かれそう。


北海道・東北のスタジアム

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