【サッカー】スローインのルールについて調べてみる

サッカー

唐突ではあるが、サッカーのスローインのルールについて調べてみることにした。

理由は単純で、私がサッカーにわかだから。

基本的なルールは知っているつもりだが、所詮上辺だけの知識。なんとなくサッカーを見て、ワンプレーに一喜一憂するだけのTHE 感情的サッカーファン

今回は感情的サッカーファンを脱却すべく、まずはスローインのルールから見直していこうと思う。

スローイン

画像:選手がボールを持つ図

サッカー競技規則2022/23 – 第15条 スローイン

スローインは、グラウンド上もしくは空中でボールの全体がタッチラインを越えたとき、最後にボールに触れた競技者の相手競技者に与えられる
スローインから直接得点することはできない。

・ボールが相手競技者のゴールに入った場合 – ゴールキックが与えられる。
・ボールがスローワーのゴールに入った場合 – コーナーキックが与えられる。

https://www.jfa.jp/laws/soccer/2022_23/

Aチームの選手が最後にボールを触ってラインを越えた場合、Bチーム側がスローインを行ってプレーが再開される。
よくライン際で小競り合ってボールを相手に当てて外に出そうとしているシーンを見かけるが、それはシンプルに自分たちのスローインを得るため。

スローインが直接ゴールに入った場合

また上記引用にもある通り、スローインが直接ゴールに入った場合、ゴールは認められない
類似した例がJリーグ公式チャンネルのジャッジリプレイにて紹介されていた。

SC相模原の選手が行ったロングスローのボールは、相手ゴールキーパーに当たり、ゴールへ吸い込まれゴール扱いとなった。
動画中でも話されているが、仮にもあの時GKがボールに触れず(誰も触れず)ゴールに入っていたとしたら、ゴールとはならず愛媛側にゴールキックが与えられていた。
ちなみにスローインのボールが誰も触らず自陣ゴールに吸い込まれた場合は、相手チームのコーナーキックで試合再開となる。


スローインの進め方

第15条 スローイン
ボールを入れるとき、スローワーは、次のようにボールを投げなければならない。
・競技のフィールドに面して立つ。
それぞれの足の一部が、タッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドについている
・ボールが競技のフィールドを出た地点から、両手ボールを頭の後方から頭上を通す
すべての相手競技者は、スローインが行われる場所のタッチライン上の地点から少なくとも2m(2ヤード)離れなければならない
ボールは、競技のフィールドに入ったときにインプレーとなる。ボールが競技のフィールドに入る前にグラウンドに触れた場合、同じ地点から同じチームによるスローインが再び行われる。スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを再び行う。
競技者がスローインを正しく行い、不用意でも、無謀でも、または過剰な力を用いることもなく、意図的にボールを相手競技者に向けて投げて、はね返ったボールを自分のものとした場合、主審は、プレーを続けさせることができる。
スローワーは、他の競技者が触れるまで再びボールに触れてはならない。

サッカー競技規則2022/23 | 日本サッカー協会
競技規則ページです。サッカー競技規則の各条項(第1条~第17条)を、Webページ形式で確認できます。
https://www.jfa.jp/laws/soccer/2022_23/

ややこしいので一部抜粋+要約

・投げる際にライン上もしくはラインの手前(ピッチ外)に、両足が接地している必要がある
→上記を遵守していれば足伸びていても問題ない。

・投げる際は必ずボールを頭の後方から頭上を通して両手で投げ入れる
→バレーボールのトスのような形や、アンダースローでスローインするのは違反行為。

・全ての競技者はスローインが行われる場所から少なくとも2m以上離れる必要がある
→敵味方関係なく、全ての競技者が2m以上離れる必要がある。

・スローインした選手は、他の競技者が1度ボールに触れるまでは、自分で触れてはいけない
→目の前にボールをスローインして、スローインした選手自身がドリブル~みたいなことはできない。

画像:基本的なスローイン規則
基本的なスローインの形

スローインの際は、タッチライン上、もしくはタッチラインよりも手前に足が接地している必要がある。
なお必ずしも両足がタッチライン上、両足がタッチラインよりも手前に接地している必要はない。
例えば片足はタッチラインの手前、もう片足はピッチライン上といった形でも問題ない。


画像:反則となるスローインの一例

スローインの投げ方は必ず両手で頭の後方から頭上を通して投げ入れる。
小さなお子さんと遊ぶときを想像して欲しい。多分膝あたりから下手投げすると思うが、それはルールに違反するためできない。

また両手で投げ入れなければいけないというルール上、片手投げで思いっきり遠くへぶん投げることもできない

実況の方が”〇〇選手はロングスローが得意”と発言することがあるが、両足が接地しているという条件のもとで、両手で長距離飛ばすには相応の技術を要するため、少なからず重宝される。

画像:スローイン規則の一例

スローインの位置からは、全競技者が少なくとも2m以上離れている必要がある
(相手競技者がわざと長時間離れなかった場合、ファールやイエローカードが提示される可能性もある)

またスロワー(スローインをした本人)が、スローイン直後一番最初にボールを触るのは違反行為。んなことOKだったら目の前にボール落としてドリブルで駆け抜けるとかやりたい放題になっちゃうからね。

スローインを行い、ピッチ内に入らなかった場合はやり直しとなる。なお一度でもピッチ内に入っていた場合はやり直しとならない。
コーナーフラッグ付近のスローインで、スローインのボールがそのままゴールラインを割ったしまった場合。この場合は、一度ピッチの上空を通過してゴールラインを割っているため、インプレーとなり相手のゴールキック(コーナーキック)で再開される。

なおスローインでは、オフサイドは適用されない
極稀にオフサイドポジションの選手めがけて(もしくは裏を抜けようとしてる味方選手めがけて)スローインを行い、相手選手がオフサイドアピールをすることがあるが、スローインに関してはオフサイドの適用外。
(考えてみればスローインでもオフサイド適用されてしまうと、相手選手が全員前に出ちゃったらスローインできなくなっちゃうもんね)

スローインで遠くに飛ばすには

両足が接地して肩の強いプレイヤーに任せるのが一般的。ロングスローができるのであれば、スローインの位置次第で柔らかいコーナーキックやフリーキック張りのチャンスを作れる。

肩が弱いならどうするのかって?

そんな時はハンドスプリングスローだろ

(どう見ても一般人がこなせる技ではない)
2012年に行われたキリンチャレンジカップ。アイスランドの選手がロングスローをすると思いきや、ロングスローどころかハンドスプリングスローをしたシーン。

ボールを一度地面に着け、そこを起点に前宙。勢いそのままに両足を接地させた状態で投げ入れるのがハンドスプリングスロー。

これなら肩が弱くても遠くに投げれるな!!!

当然ではあるが、先程のスローイン規則は遵守している必要がある。上記動画の一部を画像にしてみた。

画像:ハンドスプリングスロー

ちゃんとスローインの規則を守っていらっしゃる…。

ハンドスプリングスローは通常のスローインとは大きく異なり、当然体勢も崩しやすいためファールスローとなる可能性が十分にある。一歩間違えれば大怪我にも繋がりかねないため、常人が行っても良い代物ではない。諦めて肩を鍛えた方がいいなこりゃ。

総括

ハンドスプリングスローはするな
奥が深いぜスローイン

私のように力任せに片手投げで遠くに飛ばすくらいなら一般の方でも出来るかもしれないが、両手両足に制約がかかっている条件下で遠くに飛ばすには、相応の技術が必要。

切羽詰まっている状況だと、”いいからロングスローでゴール前に放り込め!!“なんていつも思ってしまうのだが、そんな簡単にできるならみんなやってるわな。焦る時間帯でも一発狙わず堅実に組み立てて決定機創出みたいなクラブもあるし。

ゆえに皆の衆、時間がないからってとりあえずロングスロー要求するんじゃないぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました