2023年シーズンのJリーグはJ1・J2・J3全カテゴリの合計で60クラブ。
クラブの数だけマスコットはある。
※2023年Jリーグマスコット総選挙総エントリー数は56(Jリーグキング含む=実質55)のため、何クラブかはオフィシャルなマスコットを持っていないことにはなる。
「60弱ものマスコットがいるのであれば、何クラブかは斜に構えたマスコットを持っているに違いない」といった偏見のもと、今回は独断と偏見でちょっと普通ではないマスコットランキングを作る。
なおツエーゲン金沢の”彼ら“については情報過多なため、また別の機会とする。
5位 ヴィヴィくん(V・ファーレン長崎)
V・ファーレン長崎 ヴィヴィくん
短足胴長だがくりっとしたおめめと頭になんか生えてるのが特徴。
(モチーフがシカとオシドリのため、頭に生えてるのは恐らくツノ。GK希望らしいがゴール前混戦時にツノが折れないか心配。)
ヴィヴィくん直筆メッセージがV・ファーレン長崎公式ホームページに掲載されており、
非常にあざとい。
ページ全体を見るとさらにあざとい。
gif画像になるともっとあざとい。
だが、それがいい。
2019年頃からはJリーグマスコット総選挙で毎年のように上位に食い込み、総選挙優勝経験もある。(その強さをリーグ戦でも発揮してくれたら…)
長崎のファンサポーターのみならず、他クラブのサポーターすらこのあざとさに惹かれて投票してしまうキャラの強さ。本来は本当に奇抜で個性的なマスコットの順位だけを決めようとしたが、ヴィヴィくん特有のあざとさに私が負けて5位にランクイン。
余談ではあるが、
ヴィヴィくんのユニフォーム専用スポンサーすら存在する。
※選手が着用するユニフォームとは別枠。
4位 グランパスくん+グランパスファミリー(名古屋グランパス)
名古屋グランパス グランパスくん
ただのシャチやないか。
名古屋県名古屋市と言えば名古屋城の金のシャチホコが有名なのはご存知の通り。グランパス(grampus)もシャチと訳せるため、名古屋グランパスのチーム名からそのままマスコットになった感じ。
なおグランパスくんは単体単シャチではなく、ファミリーで活動することが多い。
グランパスくん
・188sm(シャチメートル) / 88sg(シャチグラム)
・陸上生活が長すぎて泳ぎ方を忘れたどころか、水が苦手。
・ビールと旅行と女の子が大好き。
シャチメートルとシャチグラムが人間の用いるセンチメートル、キログラムとどの程度関わりがあるのか定かではないが、仮にも1sm=1cm / 1sg=1kg とした場合、
適正体重ギリギリとなる。
(見えるぞ…ビールっ腹で横になりながらDAZN見ているグランパスくんの姿が…!!)
なおBMIはあくまでも身長と体重のみをベースにした基準であり、BMIが高いからと言って総じて太っていると解釈するのは早計。
188sm/88sg(188cm/88kg)でも、体脂肪率が10%未満だとしたら筋骨隆々の陸上無双シャチとなる。
ちなみにマスコット総選挙優勝公約として掲げていた”泳ぎ方を思い出す“の公約は本当に実行した。
アウェーで負けたら泳いで帰っておいで。
グランパコちゃん
・178sm(シャチメートル) / ??sg(シャチグラム)
・恐妻家でグランパスくんを影であやつる支える。
・ご令嬢さんで和菓子としるこサンドが好き。
THE 名古屋人。てか身長高いな。
金シャチ学院大学とあるが、これって名古屋女子大御三家こと金城学院大学をパロって…。
人間界然り、シャチ界でも旦那さんは嫁さんの尻に敷かれるのが世の常。ファミリーの財務大臣とある通り、恐らく財布の紐もグランパコちゃんが握ってる。
家計が火の車な時はグランパスくん直々に販促するよう操られる(冗談です)。
グランパスくんJr. & グララ
・168sm(シャチメートル) / 68sg(シャチグラム)
・将来の夢はプロサッカー選手。
・女の子が好きでカレーうどんが好物。
・??sm(シャチメートル) / ??sg(シャチグラム)
・グランパコちゃんにはないつけまとおしりのハートが特徴的。
・女の子らしくショッピングとイケメン選手の応援が趣味。
グランパスくんJr.もグララもグランパスファミリー。系図としてはグランパスくんとグランパコちゃんの間に生まれたお子さん。
グランパスくん、グランパコちゃん、グランパスくんJr.、グララは各々単体で動くよりも、
4人揃って行動しているときが一番輝く。
こんなつぶらな瞳のシャチ4匹並べるのはズルいだろ。
(何がとは言わないが、クラブ関係者の方もたいそう苦労されることだと推測される)
といったわけで、数と愛嬌で押しているグランパスファミリーは4位となった。
3位 ガイナマン(ガイナーレ鳥取)
ガイナーレ鳥取 ガイナマン
私「あなたは何をされてる方なの…」
強小戦士ガイナマン!
みんなのヒーローガイナマンは、ガイナーレの試合日にはいつもスタジアムに参上。みんなの熱い気持ちを受け止める!
試合前に行われるステージイベントでは、対戦相手のクラブマスコットと腕相撲対決などで熱い火花を散らす!※イベント内容は試合日によって異なるとのこと。
我らがヒーローはアクロバティック!得意のバック宙を披露すれば、試合前やハーフタイムにはピッチからスタンドに向けて、ガイナバスターでガイナマンTシャツなどのスペシャルプレゼントを撃ち込む、スタンドでしっかり準備を!
バックスタンド裏やピッチで、子どもが駆け寄ってくることもしばした。そんな時、軽々と抱き上げて満面の笑顔にしてしまうガイナマン。どこにいても、みんなの人気者だ。
試合前も試合後も、戦いに勝っても負けても、ガイナマンはいつもサポーターの前に立ち続ける。スタンドのサポーターに「応援してくれてありがとう!」と言ってるんだ。みんなもスタジアムにガイナマンに会いに来てくれ!
つまるところ、みんなのヒーローである。
Jリーグ初のヒーロー系マスコット。売りである身軽さを存分に活かしたバック宙を当然のように繰り広げる。
ヴィヴィくんとかグランパスくんがバック宙しようとして失敗する姿も見てみたい。
2012年に行われたマスコット対決、ガイナマン対ギラン(ギラヴァンツ北九州のマスコット)は、
あっちむいてホイはガイナマン、腕相撲および尻相撲はギランが勝ち、1-2でギランに軍配が上がった。
肝心の試合も本当に1-2で敗北した。
(ガイナマンが現在の原型を留めないほど全身ムキムキになって、毎試合上記の3番勝負を挑めば2得点以上は確実だな)
名物ガイナバスターファンサービスについては、昨今の状況を鑑みて不発が続く。
画像はガイナバスターを放ちまくっていた頃のもの。
なお雨天・荒天・強風時はガイナバスターを用いられない。
その代わりにハンドスプリングスローならぬガイナハンドスローをかましてくる。
以下の引用ツイートでは、ガイナバスターのバックグラウンドが克明に刻まれている。
なお上記ツイート画像に写っている緑色の物体は、ガイナマン特製の液化炭酸ガスが詰まったガス管である。つまるところガイナバスターは一般人が適当に扱える代物ではない。ガイナマンだからこそ放てるのだ。
というわけで、明らかに異彩を放つみんなのヒーロー、ガイナマンが堂々の3位となった。
2位 カブレラ(川崎フロンターレ)
虚
川崎フロンターレ カブレラ
ご当地マスコットや地方自治体のマスコット、スポーツのマスコットなど、色々見てきたがここまで虚ろなマスコットを見たのは初めてだった。
(千葉マリンロッテのチョウチンアンコウと肩を並べるレベル)
川崎フロンターレと言えば約束の時間でおなじみふろん太であるが、此奴はカブ。
マスコット総選挙2022年では12位という中途半端な順位に終わり、
カブレラ 12位おめでとうグッズ「クリア消ーす」グッズを公式が販売した。
どうしてカブなのか
神奈川県はカブの生産量でも上位ではなく、”名産”と銘打つほどではない。それなのにどうして川崎フロンターレのマスコットにカブがと考える方が多いだろう。
実は以前、ピーカブーというカブレラとほぼ同じマスコットキャラが存在していた。
当時のフロンターレスポンサー(日興コーディアル)のマスコット名称であり、同社が行っていた証券仲介サービスの名称がピーカブー。
つまりピーカブーは正式にはフロンターレのマスコットではなく、スポンサーのマスコット(及びサービスの名称)であり、PRの一環として度々登場していた。
だが、日興コーディアルに色々あって、外資系金融機関の完全子会社となる。ほぼ同時に証券仲介サービスピーカブーのサービスも終了。つまり、ピーカブーは死んだ。
余談だが日興コーディアルは外資系傘下となったものの、その外資も金融危機の煽りやら不祥事やら色々あり、SMFG=三井住友フィナンシャルグループに売却され、現在はSMBC日興証券の名称となっている。
ピーカブーは案外フロンターレサポーター内での人気も高かった。
だが前述の通り、ピーカブーはフロンターレの子ではない。権利上のごたごたがもあり存在が危ぶまれたのだが、最終的にフロンターレが諸々の権利を譲り受けた。その末に誕生したのが、カブレラである。
ネタ要素の強いカブレラ
全体的にネタ感が強いプロフィールなため、一部を抜粋する。
身長体重
→?cm/?kg(成長度合いで随時変化)
利き手利き足
→両利き(成長度合いで随時変化)
スパイクのこだわり
→やっと裸足じゃなくなった~。うれしいな(※ピーカブーの頃は裸足だった)
マスコットを目指した時期
→収穫された時
プロ選手としてここだけは絶対に譲れないことは?
→アカデミー推し(“下部“組織だから)
あなたの必殺技・特技
→常に上目遣い
嫌いな食べ物
→ダイコン(ライバル)
この世で一番きらいなもの
→ダイコンと間違えられること
この世で一番怖いもの
→赤カブになってしまうこと
これ、自分だけ?と思うこと
→財布の中には基本、万札
最後の晩餐
→具になります!!!
ネタが多すぎる。
フロンターレの性質上ネタにも全力であるが、ネタみたいなキャラの見た目な上、ネタみたいなプロフィールが多く、脳内で多重事故を起こす。
ふろん太、ワルンタ、カブレラのスリートップ。17年から21年まで毎年のように何かしらのタイトルを獲っているだけあるな。もう無冠ターレなんて言わせない。
というわけで、カブレラが2位である。
(無慈悲でごめんなさい)
1位 キヅール(いわてグルージャ盛岡)
いわてグルージャ盛岡 キヅール
こんなの1位にしちゃうだろ。
果たして”以上の結果をもちまして”で済ませてよいのか心配になるが、得票率は約54%。選手・スタッフ・サポーターの支持を得て堂々とマスコット化されたのがキヅールである。
当該マスコットの発案者曰く、折れない心を盛り込み、折り鶴の”折”を”祈“に変えて、キヅール(祈鶴)といった名称になったとのこと。斬新すぎるデザインながらも、しっかりとした思いが”おり”込まれたマスコットだった。
ちなみに、
うっかり頭が取れることもある。
そして
AA化もされており、
案の定ではあるが、
ペーパークラフト化してる。
ペーパークラフトの印刷はコチラからどうぞ。
最悪ペーパークラフトじゃなくとも、折り鶴折って足つけりゃもうキヅールである。
なお折り鶴のため血液型は存在しない。(恐らく中の人の都合上)リフティングと長時間の正座が苦手。
もうこれ以上説明する必要もあるまい。
キヅールが異彩を放つマスコットランキング堂々の1位です。
異論は認めます。
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