茨城県に存在するJリーグチーム
鹿島アントラーズ
水戸ホーリーホック
茨城には2チーム。オリジナル10の中でJ2降格経験のない鹿島アントラーズ。そしてJ2生態系の長であり、悲願のJ1昇格を目指す水戸ホーリーホック。今回は両チームのメインスタジアムにフォーカスを合わせる。
関東のスタジアム
スタジアム(鹿島アントラーズ)
茨城県立カシマサッカースタジアム
(通称カシマスタジアム)
言わずと知れたスタジアムかもしれない。ACL決勝の舞台となったこともある、THE 名門クラブのスタジアム。球技専用ではなくサッカー専用。ラグビーやアメフト等の球技も出来るスタジアムは多いが、サッカー専用と銘打っているスタジアムは少ない。
※過去にラグビーが行われたこともあるがそれは例外
スタジアム概要
- 開場:1993年
- 収容人数:40,728人
- 最寄り駅:鹿島サッカースタジアム駅(鹿島線/鹿島臨海鉄道大洗鹿島線) 徒歩1分
アクセス
近いわ。(語彙力不足)
捉えようによっては徒歩0分表記でも間違いではないかもしれない。
ちなみに鹿島臨海鉄道はICカード決済(SUICAやICOCA)などでの支払いができない。この駅が鹿島臨海鉄道とJR東日本の境目となっているため、当駅以南(JR利用)であればIC乗車可能。以北(鹿島臨海鉄道利用)だとIC乗車不可。また立地的な問題を挙げるとすれば…
鹿嶋市自体がかなり辺境にある。当然試合日は臨時列車も走るだろうが、注目の一戦みたいな試合では捌ききれないと推測される。公共交通機関を使っての観戦は時間に余裕を持っておくこと。また車での来場も、相当な渋滞が発生するのは必至のため注意。
鹿島公式を確認したところ東京駅からもバスが走ってる。首都圏鹿島サポ/アウェイサポはこれを使う人が多いかな。クラブによっては旅行会社と提携して臨時バスを出していたりするので、各クラブオフィシャルサイトは定期的に確認しておいた方が良い。
抜群の観戦環境と背面座面一体式座席
基本的にどの座席でもピッチ全体を見渡せ、観客席との距離も近い。
鹿島一色に染まったスタジアムは荘厳。また一部座席を除き、基本的に背面座面一体式の座席となっている。
またスタジアム上層部の座席は背面がかなり大きめにとられているのも特徴的。一般成人男性でも肩くらいまでは背もたれすることが可能。
雨具は準必携
大きいように見えて意外と小さい屋根。
カシマスタジアムへ観戦に行くのだけれど、天気が心配。スタジアムに屋根はありますか。
https://onl.tw/x9XmGhQ
おおよそ、1階席26列目以降の部分に屋根がございます。屋根から座席まで大変距離があるため雨にあたる場合もございます。あらかじめご了承ください。
全面を覆っているわけではないので、一部座席は雨に弱い。周辺に海があるため潮風が強い場合もあり、公式がアナウンスしている場所よりももう少し奥まで雨が降り込むことが予想される。
一階席での観戦の場合は多少注意された方が良い。二階席は安牌かな。
余談 新スタジアムについて
クソデカスタジアム持ってるけど、実は新スタジアム計画進んでます。
以前より話はあったがここ数年で本格化した。施設老朽化や塩害、修繕コストをがかかるため、将来的に新しくスタジアムを作る方向で進んでいる。具体的な新スタの姿などはまだ定まっておらず、今後4年程度をめどにスタジアム構想をまとめる模様。なお現在は新スタ誘致合戦が深刻化している。
報道によれば鹿嶋市, 潮来市, 神栖市, 鉾田市, 行方市の5市と意見交換をしているらしいが、鹿嶋市に作るのか鹿嶋市外に作るのかで若干紛糾しており、鹿嶋市のおとなり潮来市は40億の資金捻出+用地整備で建設に協力といった形で猛アピール。
各報道を読んでいる限り現在は鹿嶋市と潮来市の一騎打ち状態。どちらもにしても公共交通機関(特に電車)が死にかけなので車を使わないで観戦しに行く自身からするともはや大差ないのだが、近隣都県(近隣市町村)に住む車持ちサポーターからすると潮来市の方が東関東自動車道ICがある分、往来は楽になるのかもしれない。
いずれにせよ竣工はまだまだ先のことなので、進捗は順次追っていこうと思う。
スタジアム(水戸ホーリーホック)
水戸市立競技場
(ケーズデンキスタジアム水戸)
J2の番人。
水戸ホーリーホク
水戸ホーリーホーク
水戸ホーリーロック
水戸ホーリンホック
水戸ホーリーホリック
水戸ホーリーホックホック…
ことある度に何かとチーム名を間違われる水戸ホーリーホック。
詳しくは上記リンクのTwitterモーメントを見た方が分かりやすい。
長年J1クラブライセンスが交付されていないにも関わらず、J1に上がりたければまずは私を倒してからにしろと言わんばかりに底しれぬ力を発揮し続けていた水戸。
DAZNで試合を見ている限りよくある陸上競技場かなと思っていたが、実は結構キレイ(※メインスタンドに限る)。椅子のある座席と芝生席混合型のスタジアム。
メインスタンドから見て左手にホームゴール裏、右手にアウェーゴール裏。このゴール裏が少々癖ありなのは後述。
スタジアム概要
- 開場:1987年
- 収容人数:約12,000人
- 最寄り駅:水戸駅※厳密には赤塚駅(常磐線/水郡線/鹿島臨海鉄道大洗鹿島線) 徒歩約1時間30分
アクセス
徒歩は無理や。翌日に響いてまうわ。
厳密には水戸駅ではなく偕楽園駅、赤塚駅等の方が近い。ただしいずれの駅からでも徒歩で1時間以上かかる。
上記内容を確認した限り、普段から水戸駅や赤塚駅からもバスが出ており、試合開催日はバスの増発もある。攻めの強歩行軍はせず、無難にバスやレンタカーでの移動を検討するべし。駐車場は合計1,000台くらい駐められるらしいし。
メインに優しくゴール裏に厳しい
色々と言及したいところはあるのだが、まずはメインについて。陸上競技場兼球技場にしては珍しく(?)、メインスタンド全面に屋根が覆われている。メイン側であれば概ね雨の心配も無い。
なおメイン/バックともに傾斜が緩やかなため、その点については他の陸上競技場兼球技場と比べて劣っている。
お次にホームゴール裏。
めっちゃ分かりやすいくらい砲丸投げのスペース用意されてますやん。まあそれは陸上競技場も兼任しているため致し方がなし。ゴール裏↔ピッチの距離について、ホーム側の方が遠く見えたが、実際はそんなことないらしい。
そして各ゴール裏の座席についてだが、見ての通り芝生席である。アウェーだけでなくホームゴール裏も芝生席。相手に厳しく、自分にも厳しい。自らにも枷をはめて自戒し続けるその姿、熾烈を極めるJ2の番人として相応しい(スタジアムの都合だから自らこうした状況を望んでいるワケではない)。
バックスタンドは至ってシンプルな普通の座席。椅子あり屋根なし。よくある陸上競技場。コレオを作る際はゴール裏ではなくバックスタンド側で作られる。
余談(重要?)ではあるが、コアサポが集まるのはゴール裏芝生席ではなくバックスタンド側。
コアサポ=ゴール裏みたいなイメージがあると思うが、そうした常識は水戸では通用しない。
メイン以外での観戦は雨具必須
メイン側は全面を立派な屋根が覆っているため、相当な最前列/最端でなければ問題ない。
ゴール裏やバックスタンドはお察しの通り雨に降られたらずぶ濡れコースなので要注意。
余談 新スタジアム計画
以前からスタジアム改修や新スタ構想によってJ1ライセンスが条件付きで交付されていたりしたのだが、ここ最近になって新スタジアム計画が本格化し始めた。
記事によればホームタウン茨城県央+県北15市町村のいずれかに建設し、2028年の完成を目指すとのこと。見た感じだと密閉感強めなヨドコウ桜スタジアムっぽい印象。バックスタンド側を除けば比較的新しいスタジアム、ミクニワールドスタジアム北九州が一番似ているかな?
この記事を読んだ限り、23年度に計画を具体化。25年から設計を行い、26年度に着工を予定しているとのこと。とりわけトラブルがなければ5年~6年後、茨城に新たなスタジアムが生まれることとなる。
当初は行政に頼らない民設民営スタジアム予定であったが、資金面の都合もあり一部行政との連携も行う模様。クラウドファウンディングによる資金調達も行っていた(※CFは2022年12月1日に一旦終了)。
近年堅調に順位を伸ばしつつある水戸が、新スタジアムの登場とともにJ2の番人と呼ばれなくなる日も近いかもしれない。
(※以前はケーズデンキスタジアムのゴール裏を立見席にしてJ1規格にしようとしたが、新スタ構想に伴って白紙化され現在も芝生のままらしい)
総括
王者の風格漂わす鹿島
THIS IS FOOTBALL水戸
オリジナル10の多くがJ2降格を経験している最中、依然として降格経験のないクラブは鹿島アントラーズと横浜F・マリノスのみ。ここ数年カップ戦を含め優勝こそ無いものの、確実に上位をキープする力の源には、専スタ+熱いサポーターの声援というのも少なからずあるはず。
鹿嶋市の人口は6万人程度だが、往年のファンやサッカースタイルに魅了された近隣市町村の人々が今後もカシマスタジアムを盛り上げてくれることだろう。
(でもスタジアムアクセス面についてはもうちょっとなんとかならんか)
てかこんな立派なスタジアム持っておいて新スタ作ろうとするとかズルいぞ!
水戸は希望の塊や。従前はJ1に上がる許可すら降りなかったが今は違う。新スタ実現に向けて着実に進み始めてる。現在のスタジアムに多少なりの不満があるかもしれないが、何年かしたらそれもいい思い出となっているかもしれない。
草刈り場とされたり育成を目的とした期限付き移籍で水戸に往来する選手が多かったのだが、本格的にJ1を狙い始めた今、水戸の逆襲が始まろうとしている。
いつか新スタ+J1で、THIS IS FOOTBALLを見せつけて欲しい。
※秋葉監督は2022年をもって監督退任が決まっています。お疲れ様でした。
https://www.mito-hollyhock.net/news/p=22334/
関東のスタジアム
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