【Jリーグ】ルヴァンカップのU-21先発出場義務とJ2･J3のU-21出場奨励金について簡単にまとめる

２０２３シーズン　U-21選手出場施策について：Ｊリーグ公式サイト（J.LEAGUE.jp）

Ｊリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響により凍結していた「ルヴァンカップにおけるU-21選手の先発出場義務ルール」お...

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Jリーグ公式から、U-21選手出場施策についてというリリースが出た。
軽く触れる程度だが、色々とまとめる。

ルヴァンカップ U-21先発出場義務

対象

リーグ戦や天皇杯は含まず、ルヴァンカップのみ対象。
また途中出場ではなく先発出場が要件となっている。負け試合っぽいから途中出場させて色々試すか～みたいなことは出来ない。

ルヴァンカップが行われる年の12月31日において満21歳以下(2023年シーズンの場合なら2002年以降の生まれ)の選手が対象となる。なお大学生や高校生等の特別指定選手、第二種登録選手も対象となる。

シーズン序盤まだ21歳だけど、年の暮れには22歳になります！みたいな選手は対象外。

例外

対象選手1名以上が代表試合や代表活動への招集(A代表もしくはU-19以上の強化試合や大会への招集)の場合、出場義務を負わない。
文字通り解釈するとすれば、U21選手を複数名抱えているクラブであっても、誰か1人が代表活動へ招集されていたら出場義務は生じないこととなる。
※ルヴァンの試合開始前に、中2日以上の期間をもって帰国した場合は出場義務を負う。

また対象選手が試合エントリー後の怪我等(昨今なら恐らく新型コロナ感染も含むのかな)により、やむを得ない理由によって出場が出来ない場合でも義務は負わない。

罰則

規律委員会にかけられて処分される。慈悲はねぇぜ。
流石に相当悪質な行為をはたらかない限りリーグ戦勝ち点没収なんて無いだろけど、多少なりの罰金はありそう。

J2 J3リーグのU-21選手出場奨励金

対象

あくまでもJ2リーグおよびJ3リーグの公式戦(リーグ戦)のみ。J1は対象外。
ルヴァンカップや天皇杯等は出場奨励金の対象とならない。

対象となる選手は先程のルヴァンカップの先発出場義務と同様に、当該年の12月31日において満21歳以下の日本人選手。特別指定、第二種登録選手も含む。

基準

J2:年間3,780分以上(90分×42試合≒全試合)
J3:年間3,420分以上(90分×38試合≒全試合)

実質全試合だが、ゴールキーパーの出場時間は2倍換算となる。J2なら21試合、J3なら19試合、U21のゴールキーパーがフル出場すればクリアできてしまうのだが、特異で代えのきかないポジションゆえに経験の少ないU21GKを出場させるのは相応の覚悟が必要。
(経験積ませるためにこの奨励金制度を導入したんだろうけれども)

一つ疑問に思っていることは、U21選手が複数人出場した場合はどうなるのかという点。U21選手が90分のフル出場×2人とかなら、1試合で180分扱いとなるのだろうか。その辺りについては現時点で不明瞭。

奨励金

J2・J3どちらも基準をクリアした場合に限り、300万円がJFAより支払われる。
思ったよりしょっぺぇな…と思ったが、下手に1億とかに設定すると奨励金目当ての無茶な起用をするクラブが現れかねないため、ぼちぼちな金額に設定したのだろう。

罰則

罰則なし。
ルヴァンカップのように先発出場義務ではなく、出場奨励金であるため、罰則はない。
J3へ降格しそうだが義務だからU21選手をリーグ戦へ出場させないと…といった事態は発生しない。

罰則が発生しない分、代表招集や怪我等に伴う特例措置も存在しない。あくまでも奨励だから、頑張ったらあげるねくらいのスタンス。

総括

ルヴァンは罰則アリ
J2･J3は罰則ナシ

奨励金云々よりも罰則の方が重要。
J1はカテゴリが上位な分、出場争いも熾烈を極めるため若手選手の起用にはどのクラブも躊躇しがち。ならせめて降格には関係ないカップ戦で若手を起用させて、選手育成していこうやってことなんだろうね。

J2･J3はカップ戦がない分、リーグ戦で若手選手起用したら奨励金という形で選手育成。
だが来年2024年からはJ2･J3もルヴァンカップへの参戦がほぼ確定しているため、今後はJ1だけでなく、J2･J3もルヴァン先発出場義務が発生してくる。

両立できるのか…?と思ったが、まあリーグ戦の出場奨励は”奨励“なので、罰則もなく必ずしも満たす必要はない。恐らくルヴァン優先+余裕があればリーグ戦出場奨励金を狙いに行くという形になるのだろう。